作戦が分かれたデトロイトレース1



今回は作戦が3つに分かれました。ウサギ作戦とカメ作戦です。
デトロイトでのレースは毎年作戦が分かれますね。
http://blog.gaora.co.jp/indy/2016/06/17921 ①3ストップ作戦 70周のレースで満タンで走れる走行数は23周。なので2ストップでは足りません。
摩耗によるペースダウンが激しいソフト(レッド)タイヤを早めに交換して、残り2ストップでハードタイヤでできるだけ飛ばすという狙いです。

予選9位から4位フィニッシュしたニューガーデンが3ストップ勢では最上位でした。

琢磨選手も3ストップ作戦を選びましたが、ストラテジスト迷いが見て取れます。レッドタイヤでスタートしましたが12周目からペースダウンして18秒台を連発し15周でタイヤ交換のためにピットインしました。次のスティントでは4周のフルコースイエローを挟んで25周も走ったので、その後にコーションがでれば2ストップでも行ける可能性もわずかに出てきました。ここで、作戦担当の”ジギー”ハーカスは燃費セーブして2ストップに変更するかどうかを大いに迷ったのでしょう。41周目のピットストップ前には2位に上がっていたので、2ストップで行ければ十分に表彰台を狙えると踏んだのだと想像します。

終盤の琢磨選手のペースは良く、後続との差をつけることができたので残り5周で7位でピットインしましたが、8位でピットアウトしてそのまま8位フィニッシュしています。
②2ストップ作戦 ポールのGレイホールと予選6位のSディクソンは最初から2ストップ作戦でした。2ストップの場合は燃費走行とロングランが強いられますが、レース途中の4周のフルコースイエローが2ストップ作戦を大いに有利にしたのは間違いありません。

フルコースイエローとなった26周時点ですでに全車1回目のピットストップを終えていた上に、飛ばしていた3ストップ勢との差が無くなった言うのも有利になりました。フルコースイエローはフューエルウインドウとは関係ないタイミングだったので3ストップ勢はマージンを失うだけで何の利益にもなりませんでした。
③実質2ストップ作戦 スタート直後のスピンで最後尾まで下がりながら3位フィニッシュしたJヒンチクリフと予選20位から6位フィニッシュしたアレシンがこれに当たります。

最後尾に下がったヒンチとほぼ最後尾スタートだったアレシンはフルコースコーション中の2周目に燃料満タンにし直してハードタイヤに変更しました。その後は2ストップで行ったので、実際は3回ピットストップしていますが、レース上は2ストップ組と同じ作戦です。その作戦は見事に当たりました。

ということで、去年のデトロイトもレース1は3ストップ作戦のブルデイが優勝し、レース2は2ストップ作戦のパワーが優勝しています。デトロイトは毎年作戦が分かれますね。

でも、明日のレースは雨が予想されるのでさらに混乱するかもしれません。

ああ、こうしてまた解説書いてると仮眠する時間が・・・・。
よーし、このあと道頓堀に繰り出すぞ!!

2時間34分の生中継でした。

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