4種類のホイールベースのうち最もショートホイールベースを使用するインディ500


インディカーではホイールベース(前後タイヤの間隔)を4種類から選ぶことができ、レーストラックに応じてチームは4種類から最適なものを選択しています。

上の写真のV型のサスペンションアームが前後それぞれ2種類用意されていて、それを取り替えることでホイールベースを変更します。

ダラーラでの呼称は
フロント(=F)が”0″と”-2″
リア(=R)が”0″と”-1”
の前後それぞれ2種類になります。
マイナスは車軸がその分後ろにずれます。

上の写真のAアームはかなり後ろに後退していて、プッシュロッドと干渉しないようにアームの内側がえぐられた形になっている”-2″です。



つまりホイールベースは下記の4種類になります。
F”0″+R”0″ =120インチ
F”0″+R”‐1″=121インチ
F”‐2″+R”0″=117インチ
F”‐2″+R”‐1″=119インチ

ストリート&ロードで最も多い組み合わせは
F”0″+R”‐1.″=121インチ
で、最長ホイールベース仕様ということになります。
この最長ホイールベース仕様はブレーキング時の安定性が増す という特徴があります。

次に多いのは
F”0″+R”0″ =120インチ
で、1インチ短くなりますが、前後の車軸位置が重心に対して共に最も前になるので結果的に後輪へ重心が移動して、よりトラクションを増やすことができるそうです。

オーバルではショートホイールベースが好まれますが、これは前後それぞれのウイングがタイヤから離れることにより、力点、支点、作用点のてこの原理でウイングなどの調整時に荷重移動をより増やせるからだそうです。

サスペンションアームの形とタイヤの位置にも注目してみてください。

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