フェルナンド・アロンソがインディ500初日を振り返る




第101回インディアナポリス500の初日を終え、注目が集まっているフェルナンド・アロンソがセッション終了後の記者会見に出席しました。





記者から寄せられる質問に対してアロンソは「好調だ、色々なことを吸収している、楽しんでいるよ。」を連発。充実した日であったことを強調していました。

ドライバーミーティングに参加するアロンソ photo:Chris Owens



過去2回F1世界選手権チャンピオンとなった35歳のスペイン人、フェルナンド・アロンソにとってこの日は5月3日以来のインディカードライブ。前回の単独走行のシェイクダウンとは違って4人のチームメイトとの共同作業に加わり集団走行も経験しましたが、ここまでは好感触を得ているようです。





レースディレクターのブライアン・バーンハート”校長先生”とアロンソ Photo:Chris Owens



日曜日にスペインGPを12位で完走した直後にプライベートジェットで大西洋を渡ってのインディアナポリス入り。そのたった2日後にはすでに500マイルレースへ向けた準備に取り掛かる忙しさ。



アロンソは
「F1とインディカーではその操縦性は全く違う。5月3日の初テストではいい走りができたが、そのドライブポジションから何から何まで大きく違うインディカーに2週間ぶりに乗っていきなり全開で走り出すのはすごく大変だ。」とコメント。





32台が走った初日でアロンソはトータル55周を走行。223.025mphを記録して19位につけています。それはラップタイムにして、この日のトップスピード226.228mphを記録したマルコ・アンドレッティから 0.5907秒落ちですが、ルーキーとしては最上位となっています。
Photo:Jim Haines



アロンソは最初の2時間は単独走行で35周を消化して221.634mphを記録。その後の4時間のセッションでは集団走行などを行い20周を走りました。





「もっとも重要なのは決勝レース。そこではあらゆることが起こりうる。様々なトラフィックの中のトリッキーな状態でいかにして前に出るかを学ばなければならない。決勝ではレースカーのパフォーマンスを常に把握してその瞬間の状況判断で戦わなければならないが、それは実際にレースに出て経験しないとなかなかわからないことだ。自分にはレースの経験がない上に本番までに時間はない。この12日ほどでその弱点を埋めなければならない」とアロンソはコメント。

Photo:Chris Jones



アロンソは今週末に行われる予選にではなく決勝レースに完全にフォーカスしています。



「予選はさほど重要視していない。確かに速さを追求したいことには変わりがないが、決勝レースでいかに快適に走れるか、トラフィックの中でも乱れないよう走れるか、パッシングしやすいレースカーにできるか、いかに速度低下が少ないレースカーにできるか、決勝用のセットアップに今は集中している。」



昼休みにはアロンソはマリオ・アンドレッティ、マイケル・アンドレッティと話をしながら90分ほどを過ごしました。



「F1とインディカーではタイヤの使い方や働きがどのように違うのかなどを話しましたが、マリオの言葉は一つ一つがどれも重要で、彼は本当にモータースポーツ界のレジェンドだと実感した。」アロンソはコメントしています。





Photo:Jim Haines



しかし、アロンソはまだインディ500に向けての第一歩を踏み出したにすぎません。



「今日は良い1日になった。レースカーも良かったし気分も乗っている。たしかにまだ初日を終えたに過ぎないし本番までの道のりは長いが、大きな一歩を踏み出せたと思う。」



と確かな手ごたえをつかんだようでした。



記者会見の模様はこちら。
http://www.indycar.com/News/2017/05/05-15-Alonso-day-1-practice

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