インディカーGP タイヤチャート




■策におぼれたHカストロネベスフロントロースタートから24周をラップリードしながらも5位フィニッシュに終わったエリオ・カストロネベスでしたが、優勝争いのなかではただ一人最後にハードタイヤを選択してきました。最後のスティントでは2位でピットアウトしたものの、ソフトタイヤを履くディクソン、ハンターレイ、パジェノーに対してなす術はなく次々と交わされて5位まで転落しました。



■優勝は逃したものの最大の収穫をしたSディクソン予選4位から2位フィニッシュしてポイント2位をキープし。その差を18点から10点へ縮めています。レース中は終始オーバーステアに苦労し、特に各スティントのラスト5周ほどは全くアクセルが踏めない状態だったとディクソンはコメント。最後のピットアウト後に早めの勝負でエリオの前に出て2位に浮上。パワーを追いかけて7秒差を3.5秒まで詰めましたが、タイヤが苦しくてあとは引き離されました。
それでも3位のハンターレイは7秒近くも引き離すという速さでした。



■今季初表彰台のRハンターレイアンドレッティーオートスポーツとしても今季初めての表彰台となりました。予選8位からパワー以外のペンスキー勢4台をかわしての表彰台獲得の過程は中継映像にあまり映りませんでしたが、この結果がチームに今回もたらしたものは非常に大きいはずです。



■今季初レースのJPモントーヤ久しぶりのレースで予選5番手獲得はさすがでしたが、フルタンクでのロングランが必要な決勝レースは別物で、最初のスティントではリアタイヤのブリスターに悩まされてピットストップ間際には8位にポジションダウン。さらにブラックタイヤでは12位にまで順位を落としましたが、最後は持ち直して琢磨選手の追撃を振り切って10位フィニッシュ。レース前のインタビューでは首に何か貼っていましたが、さすがに久しぶりのインディカーは首にきつかったようです。



■大失速したニューガーデン予選3位からスタート直後に1ポジション落としたもののラストピットまで4位をキープ。そのラストピットではピットレーン速度違反のペナルティを科せられた上にさらにそのペナルティ消化中にスピード違反を犯して万事休す。そのピットレーン出口でデイリーをパスするシーンがありましたが、ピットレーン速度制限解除となる黄色いコーンを過ぎたところでパスしたので問題ないかと思いましたが速度違反を取られてしまいました。その前の2回のピットストップは問題なかったので原因詳細は不明です。



■ピットアウト時のエンジンストール武藤選手の解説の通りインディアナポリス・モータースピードウェイは長い直線があるのでギアが長めで1速も長いギアが入っています。長いギアが入っているということはクラッチをつなげた瞬間のエンジン回転数が低めで、タイヤのグリップの高いこともあってエンジンストールしやすくなっています。要は2速発進、3速発進するのと同じです。パジェノーの2回目のピットアウトもストールしそうになっていました。インディ500でも同様に1速が長いのですがこちらはエンジンストールすることはまれです。オーバルではリアの足回りにスタッガーが入るので
右にステアするとタイヤのグリップが極端に落ちてタイヤが空転しやすくなります。なのでエンジンストールしにくいのです。月曜日からのプラクティスではピットアウト時のタイヤの空転とスキール音にも注目してみてください。

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