【佐藤琢磨レースリポート】予選での問題を解決し最後尾から12位まで上げる




佐藤琢磨公式リリースより



インディカー第5戦はインディアナポリスのIndianapolis Motor Speedwayのロードコースで行われる。



 金曜日に行われたプラクティス、佐藤は「ストレートでスピードが出ていない、その原因解明をしようとしてるのですが、まだ見つかっていません」と15番手と振るわなかった。その午後に行われた予選、佐藤はグループ2から出走した。しかし、「自分たちが考えている通りの走りをマシンが行えていない。何かがおかしい」と佐藤はプラクティスのタイムも更新できずに、22番手で最後尾となってしまった。「ほぼ同じセッティングにしているチームメイトと比べて1周で0.5秒も遅い」と、決勝に向けてセッティングを再度大幅に見直す必要に迫られた。



 土曜日の決勝前に行われたファイナル・プラクティスでは10番手まで順位を上げることができ、決勝での追い上げが期待された。



 決勝は85周で争われる。ブラックタイヤでスタートした佐藤は、ポジションを17位まで上げることに成功するも、ペースは全く上がらない。1回目のピットストップでタイヤをレッドに変えてからようやくペースが上がり始め、順位を12位まで上げてくる。その後もレッドタイヤで繋いで行ったが、最終スティントになると、再びペースが上がらなくなり、一時はトップ10フィニッシュも見えたが、最終的に12番手でレースを終えた。レースはノー・コーションでトリッキーな作戦も取れなかったため、クルマの性能の差がそのまま順位に反映された形となった。レースはすべてのセッションでトップタイムをマークしたウィル・パワーが、今季初優勝を飾った。



【佐藤琢磨選手コメント】 スタートは厳しかったです。レース後半はリアがもたなくてペースを上げることができませんでした。また燃料も厳しかったので、その辺のバランスを取るのが難しかったです。ただ、力強いスティントもあったので、その点は良かったと思います。ストレートスピードも戻って来て、予選での問題も半分くらいは解決できたのではないかと思います。次戦は、シーズン前から楽しみにしていたIndy500です。昨年までできなかったグループランも、今年は6台体制ですし、クルマもコンペティティブだと思うので、月曜日からの走行が今から楽しみです。