予選18位から5位フィニッシュしたロッシ
レース中継中にあまり触れられることはありませんでしたが、予選18位だったアレクサンダー・ロッシが密かに5位フィニッシュするという素晴らしいレースをしていました。
13ポジションアップは”The biggest mover”です。
今回のアラバマGPは3ストップレースでしたが、作戦が大きく分かれることはなく、ロッシは奇襲にかけることなく5位まで上がってきたことになります。
「作戦は土曜日の夜に決めました。とにかく早めにピットインしてできるだけクリーンエアの中でプッシュし続けるようにしました。その代わりにピットインのタイミングが早いだけ燃費では不利になるので、4周分の燃料をセーブしなければなりませんでした。」とロッシはコメント。
「予選が不振だった原因は完全には解明できず、すべてを解決できるかわかりませんでしたが、クルー一同が土曜日夜遅くまで作業をして、その結果正しい方向を見つけることはできました。予選結果はともかく前向きに取り組むしかありませんでした。」
「いい方向には向かいましたが、レースに勝つまでのスピードは実際にはなかったので、さらなる努力は必要です。」とロッシは語っています。
中古レッドタイヤでスタートしたロッシの1回目のピットは集団走行を避けて早めの14周目。
その時に新品レッドに履き替えてペースアップし、全車がアンダーグリーンでの1回目のルーティンストップを終えた25周目には7位にまでポジションアップしました。いわゆる”アンダーカット”が大成功したカタチになりました。
ロッシが3スティント目の25周に入ろうとした時にピゴットのスピンによるフルコースイエローが出されました。これで燃費に関しては他とイーブンとなったロッシは、ヒンチクリフのミスやパワーのトラブルもあって5位フィニッシュしています。
3回目のピットストップがアンダーグリーンだったら、もう1ストップが必要になっていたか、ペースダウンを余儀なくされたかもしれません。