【速報】2018ユニバーサルキット



2018シーズンから使用される「ユニバーサルキット」のより詳細なイラストが発表されました。

2015シーズンからダラーラIR-12シャシーをベースにエンジンマニュファクチュアラー別のエアロキットを使用してきましたが、2018シーズンからは共通となる”ユニバーサルキット”が使用されます。

このユニバーサルキットの供給元はまだ決まっていませんが、キットはスーパースピードウェイ用とロードストリート/ショートオーバル用の2種類となります。

今回のユニバーサルキット最大の特徴は、多くのダウンフォースを車体下面で発生させることにより、車体後方に発生する乱気流を減少させ、よりパッシングを増やそうというものです。

これまでは、前後のウイングなどによって多くのダウンフォースを得ていましたが、前の車が巻き起こす乱れた空気の中ではダウンフォースが不安定になっていました。

現行ではサイドポッド脇に大きな開口部が設けられていますが、ロードストリート/ショートオーバル用は開口部がふさがれて強いダウンフォースを発生するようになっています。

さらにサイドポッド内のラジエーターの位置が見直され、横方面からの衝撃を吸収するためのサイドインパクトストラクチャーが改良されてより安全性か高まるとしています。
下のイラストの赤い部分が従来のサイドインパクトストラクチャーです。


そして、一番の外見的な特徴はインダクションポッドがなくなってエンジンカバーの高さが低くなり、以前90年代前半までのインディカーのイメージに近くなったということです。ターボへのエアインレットはサイドポッド内のラジエターインレットダクトに移されます。

その他にも、前後のウイングのメインプレーン(主翼)は小型化され、ロードストリート/ショートオーバル用のリアウイングはより低くワイドなものになります。

現時点では97パーセントの進捗と言うことで、今後は第101回インディ500には展示車両を発表し、夏までには実車テストを行うとしています。

4件のコメント

  1. 浮き上がりを防ぐ対策も、きちんとなされている事を期待します。
    1. daytona500さんへ
      インディカーの競技部門最高責任者のジェイ・フライのコメントでは「安全性の向上も盛り込まれている」と言うことです。

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