Last to First nice job!!
土曜日の予選では1周もせずにクラッシュするという最悪の日を味わったにもかかわらず、翌日日曜日での決勝レースではパーフェクトなレース運びでレースを制したセバスチャン・ブルデイ。
レース後のビクトリーレーンでのTVインタビューでは感極まってほとんど言葉にならない様子でした。
ブルデイはデイルコインレーシングに移籍するに際して、自身がチャンプカーで2004年から4年連続チャンピオンになった時のニューマンハースレーシング時代のエンジニアとピットクルーの採用をチームオーナーのデイル・コインにリクエストしましたが、コインは多額の出費の上でクルーを採用しチームを強化してきました。
そんな中で迎えた開幕戦の予選で1周もできずにクラッシュという最悪のシーズン幕開けは受け入れ難いものだったでしょう。
「もうどうしたらいいのかわからない中で、これまでにない大変なレースだった。でも最悪の日から最高の日にすることができた。みんなにどう感謝していいのかわからない。」とブルデイはコメントしています。
チェッカーフラッグ直後のターン1で豪快なドーナッツスピンを披露するブルデイ。デイル・コインからの無線で「Last to First nice job! Last to First great job!! これで2003年のお返しができたな。ただし、ドーナッツは気をつけてやれよ!マップ1(燃料フルリッチ)になっているからエンジンを壊すなよ!!」と放送にも入って現地コメンタリーが爆笑していました。その無線はGAORA音声にも載っています。
ブルデイは2003年のセントピーターズバーグ初開催のレース(チャンプカー)でニューマンハースからの出場でポールポジションを獲得。決勝レースでは30周をリードするものの46周目にウォールに接触して8周遅れの11位に終わっています。
そんな状況で、ブルデイには「何としてでも結果を残さねば」と言う相当なプレッシャーがあったのかもしれません。
この優勝でデイルコインレーシングは設立31年目で通算5勝目。2014年ヒューストンレース1でのカルロス・ウェルタス以来の勝利でした。