2017シーズンはエアロキット開発は凍結へ




インディカーは9月15日にシボレーとホンダに2017年用エアロキットの開発を直ちに凍結するように通達を出しました。2017シーズンは今季と同じ仕様のエアロキットを使用することとし、2018シーズンはインディカーが準備する共通エアロを使用することになります。

今回の結果はシボレーやホンダ、チーム関係者他と協議したうえでの決定であり、長期的な計画のもとでレースの質の向上と更なるエンジンマニュファクチュアラーの参入を目的としたものであるとインディカーのコンペティション・オペレーション部門の責任者であるジェイ・フライは語っています。

現行のマニュファクチュアラーごとのエアロキット開発は2013年に決定、発表され、2015年から導入されました。シボレーとホンダからそれぞれロード/ストリート/ショートオーバルバージョンとスーパースピードウェイバージョンが開発リリースされています。

Jフライによると2018シーズンから使用される予定の共通エアロ仕様は「ユニバーサルカー」と呼ばれ、、ユニバーサルカーは見た目が良く、エアロへの依存を減らして、ダウンフォースよりもメカニカルグリップ重視でさらに安全性を高めたものになり、すでに開発設計が開始されているということです。

4件のコメント

  1. そもそも、エンジン屋がエアロの面倒まで見なければならないところが疑問でしたが、そういえば新規エンジンサプライヤーはエアロも用意しないと参入できない状態でしたね。新規参入の兆しでしょうか?

    ダウンフォース削減と同時に、タイヤのグリップ限界を穏やかにして、多少スライドしてもラップタイムが落ちないようにすれば、ドライバー達はより個性的な走りを見せてくれるのではないかと思うのですが、どうでしょうね?限界を下げるのはフォーミュラカーには許されない事でしょうか…。
    1. エアロ導入は準備期間をかけてエンジンサプライヤーも同意の上で導入されているので
      結果論はともかくいいトライだったと思います。HPDはスポーツカーもやっていましたし。
      現行のファイアアストンタイヤはF1のピレリと違って性能のがけがなく
      まさにラップタイムが落ちにくいタイヤになっていると思います。
  2. P2PシステムやF1では賛否がある再給油、タイムダウンレートが比較的少ないタイヤのIndyでも、ストラテジーに幅がありO/Tが多々あったりと、観る人には十分魅力的ですよね。
    (勿論コメンタリーの方々もですよ)
    但し、エアロキットの効果がシーズン前テストにて態勢が分かってしまうのは、正直残念になりました。
    1. ホンダ(HPD)は当初からインディ500(スーパースピードウェイ仕様)最優先でエアロを設計したと公言してきているので
      狙い通りだったともいえます。
      シボレー優勢の裏にはエアロよりもペンスキーやガナッシの存在が大きかったのだと思います。

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