作戦が明暗を分けたトロント



今回のインディトロントはフューエルウインドウ30周+αでの2ストップ3スティントが定石。

20番グリッドからブラックタイヤでのスタートをした琢磨選手。新品レッドタイヤ2セットを投入してくるものと思いましたが、レース中盤からは日もかげって気温25度路面温度38度と温度上昇もなかったこともあってレース終盤はレッドとブラックの差はほぼなくなっていたようです。

レースも後半に入っての45周目、ターン5での縁石がかけたことによるフルコースイエローは大きな転機でした。47周目にピットオープンになった時にトップ7台はステイアウトし、ピットレーンに飛び込んだ琢磨選手は12番手。

残り35周でレースリスタートになりましたが、もちろんそのままでは最後まで燃料が持たない状態。

その後はニューガーデンと単独クラッシュとホークスワース、モントーヤのクラッシュでトータル7周のフルコースイエローがあって結果的に最後まで燃料が持って、今季ベストタイの5位フィニッシュ。

琢磨選手のベストラップは76周目で最後はプッシュトゥパスも使用していたので、ある程度の燃料は残っていて、レースカーの調子もかなり良かったのでしょう。

予選だけはギャンブルしすぎて外してしまったの言うのが実情のようです。

ブルデイはレース後のインタビューで縁石が壊れた時のフルコースイエローのせいで4位から7位に転落してしまったと文句を言っていましたが、その時に一緒にピットインしていればヒンチクリフの前でフィニッシュできていた可能性が高かったわけです。

一方でひそかにポジションゲインしていたのはTカナーン。そのイエローの寸前にアンダーグリーンでピットインしてしまい、8位から17位まで転落。その後の2回のイエローでステイアウトしてトップに浮上。レース終盤はハイペースで後続を引き離したうえで最後はアンダーグリーンでスプラッシュ。最後は4位フィニッシュと、10番グリッドスタートから6ポジションゲインしていました。

ポールスタートだったディクソンは御覧の通りの8位フィニッシュ。
策士のマイク・ハルの判断ミスなのか、チャンピオン争いで今回のミスは大きく響きそうです。

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