携帯電話でのリポートは大変
予選中のピットレーンはレースカーのエンジン音でしゃべっている自分の声が聞こえないほどの騒音に見舞われます。人間の機能として自分の声が聞こえないとうまくしゃべることができなくなります。なかなかそんな機会はないかも知れませんが本当です。
合わせて、予選中は2台の受信機を使って現地ABCのTV音声放送を片耳に、レースコントロールと琢磨選手のチーム無線を片耳に特注の防音ヘッドセットで聴いて、さらにそのヘッドセットの中にスカイプ用イヤフォンを突っ込んでいます。
しかも、ビデオカメラなどを頻繁に操作しているので両手もふさがっています。耳もふさがっています。
こんな状況で携帯電話を使ってのリポートは至難の業です。
現場はうるさすぎるために携帯電話では聞き取ることができません。天野さんの電話リポート時は必ずレースの前か後でレースカーは走っていない時間帯にしかしていませんし、ビデオカメラも持っていません。
予選生中継をご覧の方はスカイプの不調を見て、なぜ携帯電話に切り替えないのかと疑問に思った方もいらしたでしょう。GAORAスタジオのスタッフもそう思っていたようですが、現場ではそういう事情だったのです。
琢磨選手やラリー・フォイトへのピットでのインタビュー時も右手に一脚をつけたビデオカメラ、左手にスカイプのマイクつきイヤホンとSM63ハンドマイクを同時に持っていたのでヘッドセッドが外せずに、相手の声はほとんど聞こえていませんでした。口の動きを見て無理やりインタビューしておりました。
下の写真はガレージでのインタビューですが、ビデオ用ハンドマイク(SURE SM63)とスカイプ用イヤホンマイクを一緒に持っています。
ピットでインタビューする場合はもっとマイクを口元へ近づけなければなりません。
そうすると画角の狭いスカイプ用スマホカメラでは琢磨選手の顔が収まらなくなります。
モン・・・で切れた時は笑っちゃいました
音声が途切れる瞬間をお伝えできた貴重な瞬間でした。
稲嶺ディレクター本当にお疲れ様でした!現場の状況・雰囲気が分かるいい放送でした!
でも、予選がとっても楽しめましたよ!!!
レポートもインタビューも、そして
時々漏れてくる、稲○さんの
業務連絡と作業の状況独り言が
とっても大変さを伝えていました。