佐藤琢磨選手の作戦を分析

3ストップ作戦を選びましたが
予選順位を考えれば致し方ないでしょう。



予選ではQ1敗退だった為にレッドタイヤ2セットが新品で残りました。
であれば、この新品2セットとQ1で5周しか走っていない1セットの
レッド3セットを積極的に使ってトータルラップタイムを
縮めようという作戦でした。

そもそも2ストップで行けるレースなので
3ストップの選択はギャンブルなのですが、
不運にも頼りのイエローが出ませんでした。

3ストップ以上での最上位はSパジェノーの
リードラップの15位(予選23位)でした。
パジェノー的には作戦は成功したと言えるでしょう。
最後のドライブスルーペナルティが無ければ
もう少し上にいたはずです。

で、琢磨選手はどうだったか。

L11で1回目のストップ。15番手から24番手へ。
L37で2回目のストップ(26周走行後)。ラップダウンの21位番手へ。
L63で3回目のストップ(26周走行後)。15番手からラップダウンの20番手へ。

L65でフルコースイエローになりましたが
琢磨選手がピットインした周から数えれば2周後、
しかも、すでに26周回を走っていたので、ピットオープンを待っても
29周を走ってイエローまで持たせることは無理だったでしょう。

まして、残り10周でのピットインだったので
逆にタイヤライフを考えて
もう少し早めに3回目のピットストップをしていれば
パジェノーのようにピットストップでラップダウンにもならず
リードラップでもっと上の順位にいけた可能性が高かったと思います。

まあ、これもレースです。

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