今に足りないものが82年のインディ500にはある

1982年のインディ500を見て当時の人々がインディ500やAJフォイトに”熱狂”するのがよく分ります。そして、今のインディカーレースというかモータースポーツに足りないものがそこにはたくさんありますね。

AJフォイトの存在感なんかは往年の長嶋茂雄選手を超えるものを感じます。

前人未到の5勝目を狙ってのフロントロースタートと、ものすごい注目の中でいきなりクラッシュに巻き込まれてケビン・コーガンに食って掛かるところやトンカチのところなんかレースカーを降りてもあの存在感はさすがです!

他にもアンドレッティや、ジョンコック、アンサー、メアーズとトレイシー兄貴やダニカやシェクター並みの非常に濃いキャラクターの持ち主が勢ぞろいしていました。

その一方で、予選前にゴードン・スマイリーが非常に惨たらしいクラッシュの仕方で命を落とすなど、生死が隣りあわせとなったものすごい空気が特別の舞台の独特な雰囲気を醸し出しています。

たしかにTBSが中継を始めた80年代前半はそういう空気の中でのインディ500を見ていました。

あの時代の空気には戻れないでしょうが、映画の「ラッシュ」のような世界には魅力を感じます。

3件のコメント

  1. ゴードンスマイリーの事故を見て、それでも走るっていう当時のドライバーの勇気には感服しますね。アルミモノコックで時速350キロ、そしてセイファーウォールのないコンクリートウォールなんて今じゃ考えられないですね。

    当時のTBSのダイジェスト放送もありますね。
    https://m.youtube.com/watch?v=GiYkF1SwNzc
    1. 我が家にビデオデッキレコーダー(東芝ビュースターHIFI)が導入されたのがちょうどこのころで
      このレースか1983年のTスニーバ優勝からは録画してみていた覚えがあります。
  2. 私も1986年からビデオに録画して見ていました。結果が分かってるのに何度も何度も見てました。テープ残しとけば良かった…

    確か1983年からフルレースが生中継されるようになりましたね。序盤のテオ・ファビの猛ダッシュが印象的です。トム・スニーバ優勝のこの年は、豪華ゲスト陣やナニワエクスプレスの生ライブ、インディカー解体クイズプレゼントなんてこともやってました。視聴者を飽きさせないためか東京のスタジオの映像半分、現地レース映像半分くらいだったような…

    なんか良い時代でしたね。

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