Sパジェノーが最後のピットストップでSディクソンの前に出たシーン。ピットレーン出口からの合流の仕方に関して日米問わず話題になっているようです。
ちなみにイエローラインはレース用にひかれたものではなく、一般道路の交差点の中央分地帯としてマーキングされているものです。
インディカーはこの件に関して以下の公式声明を出しています。
上記を整理すると、#INDYCAR statement on the @SimonPagenaud warning: pic.twitter.com/xwAF2rhUAv
— IndyCar Series (@IndyCar) 2016年4月17日
ロングビーチでのパジェノーに関して「ルール7.10.1.1”レーンの使用法”」に関する違反ではないかとの声が出ていますがインディカーのルールでは以下のようになっています。
7.10 ピットでの安全規定違反 7.10.1 以下の事項に該当する時、もしくはインディカーが必要と定めた場合はペナルティーが科せられる場合がある。
7.10.1.1 加速減速レーンを含むピットの入り口、出口で規定された手順を守らなかった場合。
これに対する規定違反には以下のペナルティガイドラインが適用されます。
2016 Penalty Guideline Summary
7.10.1.1に関しては状況に応じて3種類の対応が規定されています。
①警告、
②隊列の最後尾へ、
③ドライブスルー、ストップ&ゴー、ペナルティストップ どのペナルティを適用するかは3人のレーススチュワードに審議されたうえで決定されます。
なので、今回のパジェノーに関してもしっかりと審議されたうえでの判断ということになります。
ちなみにF1などと違って、ルールブックにはラインをどのように(タイヤ何本)交差したら違反になるかという規定は明文化されていません。
ルールには2種類あって、ウェブなどで公開されている通年ルールと各レースごとに設定されるローカルルールがあります。野球で言えば野球の基本ルールとは別に東京ドームやナゴヤドームなどで試合をする場合に球場施設のどこに当たったらホームラン、ファール、2塁打になるかなどそれぞれの場所ごとに適用が変わる規定に該当します。
これらローカルルールに関してはレース前のドライバーズブリーフィング(レースストラテジストも出席義務あり)で打ち合わされるので、おそらく何かしらのガイドライン(規定された手順)はあったかと思われます。
感情的に物事を見てしまうと状況を見誤るかもしれませんが、現状としては規定通りの結果ということになります。