AJフォイトのグリーンフラッグで第54回デイトナ24時間レースがスタート




フロリダ州デイトナビーチにあるデイトナインターナショナルスピードウェイで、第54回デイトナ24時間レースが開催されています。



グリーンフラッグを振ったのは1983年と85年にデイトナ24時間レースで2勝をしているAJフォイトでした。



AJはインディ500史上最多タイの4勝、シリーズ通算勝利最多の67勝を挙げた他、史上2人しかいないデイトナ500とデイトナ24時間の両方で優勝しているドライバーの一人でもあります。



AJのデイトナ24時間レースでの初優勝はいかにもAJらしい破天荒なものでした。



デイトナ24時間初レースとなった1983年はNASCARチャンピオンのダレル・ウォルトリップ(今やTV解説で有名)と組んでアストンマーチンでスタートしたものの、レース序盤でリタイヤ。AJは急きょ他チームに招聘されて乗ったこともないポルシェ935をドライブして優勝したのでした。



いきなりAJがジョインすることを聞いたチームのエースドライバーのボブ・ウォレクは大激怒したといいます。
AJはあとからウォレクが大激怒した時のAJへの発言を聞いて「もしその場にオレがいたら殴り飛ばしていただろう」と語っています(こえー)。



ポルシェ935に乗ったことがないAJの突然の加入に不服だったウォレクも、AJがその後はどんどんラップタイムを上げてゆき、ついにはウォレクのべストラップを追い抜き、雨の中でトラックレコードを更新するまでになるとAJの実力を認め、最後には完全に打ち解け合っていたといいます。



AJとウォレクは再び1985年のデイトナ24時間レースでパートナーとなり優勝しています。



ボブ・ウォレクですが2001年にセブリングインターナショナルレースウェイにバイクで向かう途中にトラックに衝突されて亡くなっています。



AJが当時のことを語っています。
https://www.youtube.com/watch?v=TB-siHU90Ds



いやー、AJの武勇伝は枚挙にいとまがありませんね。

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