2日連続で発生した横転事故を考察する

2日連続で発生したエリオとニューガーデンの横転事故ですが、共通点があります。

“DW12”になってからは派手な単独スピンはかなり減ったのですが、それでもIR-09や”DW12″の時はリアが抜けてスピンしてもせいぜい90度の回転くらいでリアからウォールにヒットするケースがほとんどでした。

つまり、以前はリアが流れて車体が横を向いてもある程度のダウンフォースが効いて減速していたということになります。

新型エアロが導入されてからの今回のアクシデントでは2台ともリアが抜けてからはスピンでのローテーション速度も速くて180度以上回転して叩きつけられるようにウォールにヒットして、その後ろ前の姿勢がしばらく維持されて舞い上がっています。

これを防止するための有効的な手段の一つは車体センターへのバーチカルウィッカーの装着です。IR-07導入初年度もインディ500でこのバーチカルウィッカーが途中で導入されたと思います。

バーチカルウィッカーは正式には「モノコック・センターライン・ウィッカー」と呼ばれ、この5月14日から装着がオプションとされていますが、装着が義務付けされ、さらに装着長さと高さがふやされるる可能性が高いでしょう。


5月6日には装着のお達しが出ているので、今回の横転事故はある程度事前に危惧されていたのかもしれません。

コメントを残す