インディ500予選でよく使われる専門用語

スピードレベルが他のコースとは全く違うインディ500の予選では他ではあまり使われない専門用語が出てきます。
【トー、トーイング】TOW 日本語では「牽引」。
いわゆるドラフティングのことでストレートで前にレースカーが走っているとその空力影響を受けて”牽引”された形となって速度が増すこと。インディアナポリスモータースピードウェイではストレートの半分(約500m)は影響が出るということで、単独走行を想定した予選シミュレーションではトーイングは敬遠される。また、あまりにもトーイングと単独走行では速度が違うので今シーズンからLTにはトーイングありとトーイングなしのスピードが表示されるようになった。

【トリム】TRIM 直訳するとバランス調整のこと。
インディカーでは予選用にハンドリングバランスを取った設定のことを”予選トリム”ということがあります。”レーストリム”という言い方もあります。

【アテンプト】ATTEMPT 直訳すると「試み」
いわゆる”予選アタック”のこと。インディではアタックと言わずにアテンプトという。

【クオリファイ】QUALIFY アテンプトして4周を走り切って暫定グリッドを獲得すること。

【ウェーブオフ】WAVE OFF アテンプト中に4周目を消化する前にカーオーナーがピットでイエローフラッグを掲示してアテンプトを中断すること。

【オンザバブル】ON THR BABBLE 予選落ち瀬戸際のポジションにいること。今回はセッションによって9位、30位、33位がバブルに該当。

【バンプアウト】BUMP OUT 直訳ではじき出されるということ。
バブルにいたドライバーを上回るスピードが出るとバブルにいたドライバーはそれぞれの予選圏外にはじき出される。圏内に戻るためには再アテンプトするしかない。何人かのドライバーでバンプアウトを繰り返すことを”バンプ合戦”と言う。
今年は土曜日に、TOP9に入るかどうかのバンプ合戦。TOP30位に入るかどうかのバンプ合戦があり。日曜日の2回目のセッションでは決勝レースに出られるかどうかの無慈悲なバンプ合戦が展開される。

【テックライン】TECH LINE アテンプト前に義務付けられているピットでの車検待ちのライン。

【シュート】Shute 短い方のストレートのこと。ターン1~2側を「サウスシュート」、ターン3~4側を「ノースシュート」と言います。

【グルーブ】GROOVE いわゆる走行ラインのこと。オーバルではラインと言わずにグルーブという。

【グレー】GRAY コース上のグルーブの外側の灰色のところ。グレーに乗ると一気にグリップを失う。

【ガソリンアレイ】GASOLINE ALLEY インディアナポリスモータースピードウェイのガレージエリアのこと。

【ブリックヤード】BRICK YARD スタートフィニッシュラインの所に1ヤード分だけ残された1911年当時のレンガ舗装部分のこと。NASCARのデイル・ジャレットだか誰かが始めたためにレース後にウィナーはここで”土下座”することが恒例行事に。

やばい、だんだん”悪魔の辞典”になってきた。
思いついたら追加します。
他ににわからない専門用語があったらコメント欄で教えてください。


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