ピットスピード制限



インディカーではピットレーンには制限速度が設けられ、ロードストリートでは時速50マイル(約80キロ)、オーバルでは時速60マイル(約97キロ)以上をピットレーンで記録するとドライブスルーペナルティが課せられます。現在ポイントリーダーのWパワーはこの4レースで2回もの速度違反を犯してペナルティを課せられています。

Wパワーに限らず、特にスーパースピードウェイのピットインでは210mph(時速338キロ)から一気に時速100キロ以下まで減速するのはかなりのハードワークです。かなりすり減ったタイヤで、スタッガードセットアップ(左右非対称セットアップ)なうえに、冷え切ったカーボンブレーキで一気に減速させます。


上の図のようにインディカーレースが行われるレーストラックでは細かくセクターが区切られるのと同時にピットレーンの入り口と出口にもそれぞれ60フィート(約18m)間隔で2か所の計測点が設けられて、ピットロードでの速度をチェックしています。

それぞれの計測点で規定速度以上の速さで通過すると、レースコントロールルームには下の写真のようにチケットがプリントアウトされるようになっています。そして、直ちに無線で違反が伝えられます。


レースカーにはピットスピードリミッターが装着されていますが、この装置はあくまでも制限速度以下のスピードから制限速度以上には速度が出ない様にする装置で、150mphから一瞬で60mphまで減速させるようなことはできません。あくまでも原則はドライバーがブレーキ操作で行う必要があります。

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